読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「ZiL Noble 白書」 Photo・・・瀬戸内の風に癒されて~

キャンピングカー ZiL Noble で出掛けた先の写真をアップしています

  ZiL Noble でキャンプするのが好きです。 自然の中に身を置いて、ノーブルのリビングソファーで風を感じながら珈琲を飲む、それが私にとって至福のひと時なんです・・・・

2016.05.21 初夏の風を感じに(旭川と森の公園)

今年に入り、私が仕事で忙しくなったため 我が家の ZiL Noble は出動率が かなり下がってしまっている。

乗りたい、乗って遊びに行きたい。

でも休日返上で仕事に追われて、宝の持ち腐れになってしまっている。

6月になれば夏休みを頂戴できるから、今までの分までノーブルで出掛けられると嬉しいのだが。

 

そんな中、今日は少しの時間を使って母を誘いノーブルで出掛けることにした。

しばらく乗っていなかったから、本当ならこのタイミングで洗車してピカピカに磨いてあげたいのだが、あまり時間を使えないので運転席まわりだけ軽く水洗いしてあげた。

 

「お母さん、準備できたよ、行こうか」

「わー、キャンピングカーで出掛けるの 久しぶりぃ、嬉しいよー」

仕事に かまけて、母との会話する時間も減っている。 だからなのか今日の母は いつにもましてご機嫌だ。 それもキャンピングカーと言う特殊な車が、家族を幸せにしてくれることを知っているからなのだ。

母は今度の誕生日がくれば88歳になる。 戦中戦後と私の何倍も苦労してきて、最近は背がずいぶんと小さくなった。 母が元気でいてくれるうちに、さんざん苦労を掛けた分を少しでも親孝行して返したい。 

 

いつもなら使い慣れたノーブルのキッチンで自分が料理を作るのだが、時間を使えないのでスーパーでお弁当を買ってきた。 他に、飲み物とデザートも。

よし、あとは今日の目的地に向けてノーブルを走らせるだけだ。

 

5月に成って はじめて運転するノーブル。

家の前の細い路地から、広い対向二車線の道路に出た。 なんとも しばらくぶりな気がする分、車窓に流れる景色が、高い運転席の視線から ずっと先まで見通せる道路に行き交う車や自転車に、手を繋ぎ歩くお母さんと子供、そんな ありふれた日常の風景が新鮮に感じられる。

信号のある十字路を左折する。

ノーブルはでかいから、やや前方に突っ込んでからハンドルを大きく切って曲がる。

めちゃくちゃ楽しい! このでかいキャンピングカーを運転することが、とても楽しいのだ。 左折するだけでも楽しいだなんて、自分は どれだけノーブルの運転が好きなんだろう。

やっぱりキャンピングカーっていいなぁ。

仕事のストレスが スーっと抜けていくのを感じる。

 

キャンプポイントの旭川の河川敷に着いた。

お花が大好きな母に、この時期でしかない ”黄色い花の じゅうたん” を見せてあげたかったんだ。

「見て、ほら きれいでしょー」

「ワー、すごく奇麗だねー、沢山咲いているね」

f:id:ZiLNoble:20160521111157j:plain

絨毯の様に敷き詰められた黄色い花が、何とも優しく私達を出迎えてくれた。

母に存分に見せてあげたくて、対向車も来ない空いた道を時速15kmで ゆっくりと走らせる。

 

「写真を撮ろうか」

ノーブルを路肩に止め、ブログ用と、母のデジカメにも収めてあげた。

母が通っているデイサービスでは、仲よくしてくれている お友達の皆さんがキャンピングカーの写真を見ることを楽しみにしているそうだ。 贅沢も我慢して今の日本を築いてきた皆さんだから、きっと母の写真を見ては、自分もキャンピングカーで出掛けたらこんな感じだろうとイメージが膨らんで楽しく見てくれているのであろう。

f:id:ZiLNoble:20160521111350j:plain

 

川沿いの道路から土手に下り、いつものキャンプポイントに到着すると先客が居る。

大人の趣味で、本格的なラジコン模型のボートを川面に浮かべて、これから遊ぼうというところだった。

ラジコンボートのエンジン音が静かな河川敷に響き、ボートは勢いよく滑り出した。

見事な操縦で広い川面をクルクルと走らせてゆく。

 

観ている分には面白いのだが、甲高いエンジンの音は かなり うるさく感じる。

「きっと しばらくは遊んでいそうだから、場所を移動しようか」

ここからすぐ近くの登山道の入り口にある公園の駐車場を思いついた。 あそこは静かだし森の中でロケーションもいいぞ!

心配なのは駐車場に侵入する際の立木だ。 ノーブルの車高は高いから、伸びた枝に屋根を ぶつけてしまうかも知れない。

 

移動して行くと、心配していた立木を縫う様に いい感じで駐車場に入場できた。

ノーブルは大きいから廻りに迷惑が掛からない様にして止める。

エンジンを切り、ベンチレーターと 幾つもある窓を開けていくと、心地よい初夏の風がリビングのカーテンを揺らして、室内を爽やかさで満たしながら抜けていく。 森の木々に囲まれた中で、何とも気持ちがいいものだ。

「お母さん、気持ちいいねえ」

「うん、凄くいい所だね、こんないい場所が在ったんだね、あんたは色んな所を良く知ってるから感心するよ・・・」

母もこのポイントに満足してくれている。

 

”さあ、買ってきたお弁当を これから食べようか” としていると野鳥の声にまじり「ミー ミー ミー ミー ・・・」と鳴き声がする。

鳴き声の方に目をやると、足もおぼつかない白い子猫が若い男の人の足元で甘えている。

その人が歩くと、一生懸命に追いかけてゆく姿はとても愛らしいのだが、のら猫にしては人懐っこいし、これほど幼いのに親猫の姿は見当たらない。

ノーブルから降りて、そばにいくとポツンと置かれた段ボール箱の中にもう一匹 茶色の子猫が入っていて、私の顔を見るとミーミーと鳴き出した。 体の毛は汚れて、少し濡れている感じだ。

捨て猫なんだ・・・

段ボール箱の底には餌らしき残物が 僅かに残っているだけで、子猫には まだ獲物を捕れるはずもなく、このままでは今日明日には死んでしまうだろう。

そこに、先ほどの青年が近寄ってきた。 足元には白いチビが付いてきている。

私・・・「捨て猫ですね」

青年・・・「今さっき、猫の愛護ボランティア団体に電話を掛けて・・・」

私・・・「そうですか、ありがとうございます」

青年・・・「土曜日だからか うまく繋がらないんです、他も探しているところです」

そう言いながらスマートフォンで検索を続けてくれていた。

 

保健所に連絡すれば、もしかしたら殺処分されてしまうかも知れないし、愛護団体なら安心だろうと連絡を付けようとしていたのだ。 なんとも優しくて立派な青年だ。

 

ひとまずは青年に任せて、私はノーブルに戻り 母とお弁当を食べることにした。

お弁当を食べつつも気になになるから猫を目で追っていると、登山に来た人が代わる代わる「可愛いね」と、子猫に反応するのだが すぐに捨て猫と気付き「可哀そう」と数分は側にいて、どうにもしてあげられないから登山口に入ってゆく。 その後ろをミーミーと泣きながら よちよちとお尻を振って追いかけてゆく子猫。 人の歩く方が早いから、途中で追いつかずにあきらめては立ちすくんだまま鳴き続けていている。

誰か「僕達を助けて」、きっとこのままでは死んでしまうと本能的に感じて必死の思いで助けを乞うているかの様に見えてくる。

本当に可哀そうだ。

今日、嫁が一緒に来ていたら あいつは優しいから、「家に連れて帰ろう」と言い出したかも知れない。

 

お弁当を食べ終えて、母にTVを点けてあげる。

オプションのベッドマットを組み込み、リビングソファーを お一人様用のミニベッドにしてあげた。

こうすると小柄な母なら足を投げ出して余裕でくつろげるのだ。

そうしてあげて私は足の悪い母には登れないベッドルームに上がり寝転んだ。

捨て猫のことを気になりながらも、仕事の疲れと森の中の開放感から すぐに眠りについてしまった。

 

・・・・・・目が覚めた。 どのくらい眠っていただろう。 時計を気にしていなかったから解らないが30分くらいは眠っていたと思う。

そうだ、子猫はどうなったのだろう。

そう思い、窓から様子を見ると、先ほどの青年の姿はなく40代はじめくらいの登山服姿の二人組の女性が側で見ている。 子猫は相変わらず女性の足元で顔を見上げて、ミーミーと鳴いている。

すると一台の小型のワンボックス車が駐車場に入ってきて、ドアを開け 年齢の少しいった感じの小柄な女性が一人 降りてきた。 私服を着ている。

そして二人の女性が「こっちです」と話す声が聞こえ、今来た女性は一度車に戻ると布製の手提げバックを持ってきて、手慣れた様子で子猫を順にバックにポンポンと入れ、二人の女性と二言三言会話するとワンボックス車のハッチを開けてバックごと子猫を積み、スーっと帰っていった。

そして、二人の女性も登山口に入って見えなくなった。

きっと今の女性が猫の愛護団体の方なのだろう。

よかったな チビ助、「俺も お前さん達を置いたまま、家に帰るのは忍びないところだった」。

ホッとしていると、キャンピングカーの心地よさにTVを観ながら眠ってしまった母も目を覚ました。

「お母さん、捨て猫 大丈夫だったよ、今 連れていってくれた」

「そうかい、そりゃあ よかったねぇ」

本当によかった。

あの青年が連絡してくれて、猫のボランティアの方もすぐに来てくれて、これで猫は安心だ。

それにしても、子猫を捨てるだなんて。 そんなことに成るなら、ちゃんと親猫の避妊手術をしておけばよかったのに。

少しの不愉快を覚えつつも、子猫が無事に保護されて安堵し、青年の優しさが嬉しかった。

 

「お母さん、そろそろ帰ろうか」

「そうだね、楽しかったねぇ・・・」

河川敷で黄色い花の絨毯を母に見せてもあげられたし、子猫のこともあり 短い時間だったが とてもドラマチックだった。 

それにしても、この ZiL Noble の中で過ごしていると、我が家に居るよりもリラックスできてしまう。

やっぱりキャンピングカーは最高だ!

 

ノーブルで森を抜けて、さっき走った河川敷の道を進む。

黄色いじゅうたんを眺めながら走っていくと、まだラジコンボートで大人達は遊んでいた。

「ほら、森の駐車場に行って正解だったでしょう」

「まったく正解だったねぇ、あはははは」 ・・・・

運転席からサードシートに居る母との会話が弾む中、帰路に就いた。

 

今日は、短い時間だったが仕事のストレスからすっかり解放されてリラックスできた。

スーパーで買ったお弁当も母と向かい合わせて食べると何とも美味しくって ごちそうだったし、少しは母に親孝行もできたのかな。

 

次の月末休みに、今度は妻を連れて出掛けたいなあ。

もちろん、愛車 ZiL Noble で。

 

 

 

takaさん、そして九州の皆様へ

希望を届けられる様な記事には成りませんでしたが、久しぶりにブログを書きあげる ことができました。 どうぞ皆々様 御身体には気をつけて、希望を持って お過ごしくださいませ。

 

 

 

 

 

広告を非表示にする