2015.11.23 なめこ蕎麦を食し猫に癒され (日の出海岸)
デイキャンプは、移動の時間を抑えて のんびりする時間を作ることが、結果的に疲れを残さずに満足できる。
とは言え、デイキャンプの場所を決める上でトイレの事を考慮すると、キャンピングカーにトイレが付いていなければ海水浴場や公園などトイレ施設が整った条件に限定されがちだ。
その点 ZiL Noble は、トイレルームも標準装備だからキャンプできる範囲は大きく広がる。
我が家から1時間以内で行けるデイキャンプ・ポイントが7つ在る。
田舎だから渋滞もないし、県道を走れば信号も少ないから ある程度の距離まで出掛けられるのが有難い。
その7つとも穴場ばかり。 他のキャンピングカーと出会った事は一度も無い程だ。
7つあるポイントだが、3ヵ所は瀬戸内の海辺だ。
中でもお気に入りが「牛窓」と、今日行く「日の出海岸」だ。
どちらも海っぺりにノーブルを停められて、眼下が海と言う最高のロケーションである。 そして、静かで人も ほとんど来ないのが何よりいい。
「日の出海岸」に到着した。
いつもの様にノーブルを海沿いに寄せて停車した。
デイキャンプの極意は時間を有効に割り振ることでもあるから、ドライブも楽しむけれど1時間で、料理作りも楽しむけれど30分で、そして のんびりする時間を多く取るのがいい。
よし、まずは腹ごしらえだ。
今日は簡単で美味しい ”きのこ蕎麦” を作ろう。
関東ではあまり見掛けなかったが、西日本は出汁文化が発展して蕎麦や うどん のつゆはスーパーで買うのが常識に成っている。 だから大みそかには年越しそば売り場に山ほどの つゆパックが売られていて、ほとんどの人は蕎麦とセットで つゆも買う。
長ネギも入れると甘みが増す。 蕎麦を箸ですくうごとにネギも絡んでくれる様に薄切りにする。
きのこは2種類使う、舞茸となめこを つゆで煮込んで最後に蕎麦も煮込む。
舞茸で旨味を増し、なめこを入れればトロミが付くから蕎麦に出汁が絡んで美味しくいただける訳だ。
「香り松茸 味しめじ」と言うが、しめじと比べて舞茸のほうが味わい豊かで自分は好きだ。 天然の しめじ なら美味しいのだろうが、スパーで売られている栽培しめじ には少しの えぐみを感じるのだ。
よし、我ながら いい感じで出来上がった。
なめこのトロミのおかげで ずっと熱あつのまま食べ終えた。
手前味噌な簡単料理だが、ノーブルのリビングで、そして海を眼下に眺めて食べるから より美味く感じさせてくれた。
しばらくTVを観ながらボーッとしていたが、なんだか今日の胃袋は まだ食べさせろと要求してくる。 ダイエットを気にしているのに まったく困ったやつだが、我慢できずにカップスープを作ってしまう。
この迷いから決断までの瞬間は僅か0.5秒だからダイエットが順調にいくはずがない・・・
いつも来ている日の出海岸だが ろくに散策したことがなかったし、せめてカップスープ分だけでもカロリーを消費しようと、趣味のカメラを持って散歩に出掛けた。
裏山に続く道があるが、どこまで行けるのだろうか。
舗装路を歩いてゆくと坂道は結構な勾配で、いい運動に成っている。
振りかえると海。 景色は気持ちいい。
いやー、きついぞ これは。 日頃の運動不足と体力の無さには自信があったが、これほど衰えてきている自分には まったくがっかりだ。 よし、こうなったら登りきってやる。
おや、途中で猫を見つけた。 こんな山の途中に一匹で。 それにしても結構肥えていて栄養状態は良さそうだ。 もしかしたら赤ちゃんがお腹に居るのかしら?
木々の切れ間から西側を見下ろせた。
いつも利用している 宇野港のフェリー乗り場だ。 もうノーブルで何回乗船したかなぁ・・・ 行きと帰りを数えると15回以上は利用したと思う。 このフェリーがある お陰で四国が身近なキャンプコースに成っている。
登り始めて20分。 息を切らして登りきってみると、東を遠くまで見晴らせる絶景がご褒美だった。 今回は残念ながら霞んでいて今一つの写真しか撮れなかったが、青い空に青い海をカメラに収めに また登ってみたい気持ちにさせてくれた。
これは競輪場で 本日は開催していない。 公営競馬は打つ自分だが、競輪には まったく興味がない。
写真で見える競輪場の右端の海辺に、ノーブルのキャンプポイントが在る。
息が収まるまでしばらく景色を眺めて下りはじめると、チェーンで通行止めされた所まで車で登ってきた 犬の散歩に来た おじさんと出逢った。 少しだけ話をした「あんた えらいじゃろ」「はい、えらかったです」・・・・
※ このえらいとは、偉いではありません。 しんどい と言う意味の方言です。
登ることに必死で余裕すらなかったが、下り道は景色を眺めながらだから気持ちがいい。
この写真の中に猫が写っているのが解りますか。
さっきの猫とは違う猫でした。
どうやらこの山には猫が住んでいるらしい。
餌は動物を捕まえて食べているのか・・・
そして、道が開ける所まで降りてくると たくさんの猫ちゃんと出逢えました。
この写真の中に7匹の猫が写っています。 見つけてみてください。
おどろかさない様に距離をとりながら、そおーっと静かにしゃがんで撮影させてもらいました。
いやー、可愛いですーぅっ。
この歩いているタヌキ柄の猫さんが どうやら親分みたいだ。 こちらに警戒することもなく堂々としていた。
珍しい毛並みで家猫にしても自慢できそうだ。 目は青いからペルシャ猫との雑種だろうか。
こいつは三毛猫。 なんとも可愛い。
はは、可愛いネぇ。
猫ちゃん達に癒されて、散歩してよかったです。
海も撮っておこう。
山登りをしているうちに辺りは だいぶ暗くなってきた。
10年前のデジカメならこの暗さでは手持ちで これ程くっきりとは写せないが、技術の進歩の有難さと そんなカメラで遊んでいる満足感が、50歳を過ぎた自分に趣味の楽しさを味あわせてくれる。
そして愛車 ZiL Noble は、そんな自己満足な趣味を より楽しくさせてくれるのだ。
見事なターンで「船頭さんはゆく」!
だいぶ涼しく成ってきた。 ノーブルに戻ろう。
そして珈琲を沸かし・・・
消費されたはずのカロリーが、再び補給されてしまうのであった。
やっぱり甘党にダイエットは厳しい・・・・ トホホ
参考=撮影機材(FUJIFILM X-T10・XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)