2015.09.30 徳島キャンプ帰路日 (風の止むのを待って海峡を横断・・・)
2泊3日の徳島キャンプだったのに、徳島の街に滞在していたのは10時間ほどであったが、こうして色々な街を巡るのは すごく面白いし、その街々に触れて感じる事も多く、まだ知らない事だらけな未熟者の自分には とても為に成っている。
そして何よりも、母や妻とノンストレスな時間を過ごせることが一番で、だからこそ こうしてノーブルで繰り返し遊びに出掛けてしまうのだと思う。
例えば、ホテルに泊まるなら時間の制約もあるが、フロントでのチェックやレストランで食事するにせよ必ずホテルマンと接触するし、周りの客も居るのだから大人らしい装いや立居振舞をするものだ。
時にはそれが自分自身へのご褒美旅行であって、ようやくこのホテルにも泊まれるほど いっちょまえに成れたのだとステータス意識を持てて嬉しい場面もあるとは思うが、決して育ちが良いわけではない自分には むしろそんな高貴な居場所は窮屈で、ノーブルで誰に気兼ねせずのキャンプがピッタリと合っているのだと思う。
いつもはノーブルのベッドルームの寝心地が良くて ぐっすり眠れるのだが、何故だか今回のキャンプは あまり熟睡できなかった。
初日は徳島道のPAで車の出入りがあったし、昨夜も ここ道の駅の駐車場に若者達が車で集まってきて賑やかだったし、そんな事もあったせいか 今一つ疲れが取れずに朝を迎えてしまった。
今日の予定だが、明日からは自分も妻も仕事だし明るいうちに帰宅しようと思う。
今日中にノーブルの水まわりと室内を掃除しておきたい、その方が次に使う時の準備も簡単に成る。
ここ道の駅「津田の松原」は海水浴場と隣接していて、日頃は運動不足な自分達だし こんな時だけでも散歩する様にしている。
二人でカメラを片手に海へ出掛けた。
はじめに道の駅の隣に在る神社を観た。
階段が無いので参拝が容易にできるのが特徴と看板に記してあった。
参道を抜けると海が見えた。
猫が居た。 瀬戸内の海には猫が居ることが多い。
首輪が付いているから飼い猫だ。
「おーい、ニャン助・・・」
じっと見つめているので声を掛けたが近寄っても来ない。 きっと適当に付けた名前が違っていたからだろうか?
ビーチまで来たが空模様はパッとせず、珍しく瀬戸内の海にしては波立っている。 風は少しあるが強風ではない。 この様子から瀬戸大橋の上空は結構強い風が吹いていそうだ。
「うーん、どうしようかなあ」
「何が?」
「瀬戸大橋を使うかフェリーにするか、風が気に成るんだよ・・・」 さて、ここは考えどころだ。
20分ほど散歩したし、ノーブルに戻ろう。
こちらが道の駅だ。 売店もあるが まだ営業していなので、帰路に就くことにした。
運転席に着いてから、妻と帰りのルートで相談する。
「高松の三越に寄っていくならフェリーで帰るけど・・・」
「帰ってから洗濯もあるし、寄らないでいい」
だったら断然に瀬戸大橋を使う方が早く帰れるのだが、風が心配だ。
そこで携帯電話で風速が解るHPを探してみると「ゴル天」と言うサイトを見つけた。 ゴル天はゴルフ場ごとの天候と風が調べられるサイトで、有難いことに私が使っている折り畳み式携帯電話でも調べられる。
このサイトで「瀬戸大橋カントリークラブ」を検索してみると、朝のうちは風速6mだが次第に収まり昼頃から4mに、夕方には3mに成る予報だ。
これまでの経験則で風速6mでは瀬戸大橋を渡る気になれない。 危なくて渡れないからフェリーしか方法はないが、お昼まで時間をつぶしていれば風が収まるなら橋でも帰れる。
すると妻が仕事のレポートを書かなくてはいけなくて持ってきたと言うし、自分もせっかくノーブルにキッチンがあるのに使わずに帰ると宝の持ち腐れに成るので高松道のサービスエリアで食事休憩を取る作戦にした。
よし、そうと決まれば出発だ!
国道11号を走り標識にそって左折する。
少し走ると津田寒川ICから高松道に合流できた。
曇り勝ちだった空も少しずつ青空が見えてきた。 ノーブルの運転席は眺めがいいので気持ちがいい。
風が時折 車体を左右に揺する。 まだ風は ある程度は吹いている。
瀬戸大橋に渡る直近の府中湖SAに到着した。
ここで風の収まるのを待ちつつ、”食事 & 妻は仕事のレポート書き” をする。
買い出しもできていないので、こんな時にはキッチンストッカーにある乾麺の日本そばだ。
ノーブルはキッチンと隣り合わせてベッドが有るのだが、私はここも利用する。
シャトルシェフの内鍋をコンロに掛けて そばを茹でる。
麺がお湯に沈んだらひと煮立ちさせて、真空保温調理器にセットする。
キッチンタイマーで茹で時間を計りながらブドウを洗っておこう。
そばが茹った。
今日は簡単過ぎる料理だが、ZiL Noble のキッチンで料理できるのが楽しくてしょうがない。
冷蔵庫の残り物も添えて皿に盛り付ける。
よし、美味そうだ!
料理が完成。 仕事のレポートを書いている妻に手を止めてもらって、二人で食事した。 ノーブルのリビングで食べるとインスタントな そばも美味しく感じた。
「お蕎麦、いつの間に買ってきたの、茹でたてで凄く美味しいよ、いつもありがとう」
妻に料理を誉められて喜ぶ単細胞な私なのだ。
13:30に瀬戸大橋を通過すると、思っていた通りに風は弱く成っていて安全に渡る事ができた。
今回のキャンプも楽しかった。
徳島はもう一度 じっくり遊びに行きたい。
寝不足気味で疲れが溜まってしまったことは反省点で、仕事が終わってから出発したが 風邪でもひいたらいけないし、これからは あまり無理しないでキャンプを楽しんでいかなくては。
次の休みがくるまでノーブルは おあずけ、さあ明日からまた仕事を頑張ろう。
参考=撮影機材(PENTAX K-5・TAMRON 28-75mm/F2.8)