「ZiL Noble 白書」 Photo・・・瀬戸内の風に癒されて~

キャンピングカー ZiL Noble で出掛けた先の写真をアップしています

  ZiL Noble でキャンプするのが好きです。 自然の中に身を置いて、ノーブルのリビングソファーで風を感じながら珈琲を飲む、それが私にとって至福のひと時なんです・・・・

2015.09.28 徳島キャンプ初日(四国徳島を目指し)

9月も無事に仕事をやり遂げた。

自営業のお客様相手の仕事で、毎日が真剣であるしドラマティックでもある。

そしてノーブルを買ってからはキャンプに出掛けることを楽しみに仕事も頑張れるようになった。

 

夜遅くに仕事を終えて、妻と二人でノーブルに乗り込む。

今回のキャンプは妻の希望で徳島にした。 妻の仕事上、出掛けても一泊までが多いのだが、二人とも仕事を終えた夜に出発できたので 久しぶりの連泊キャンプだ。

徳島は昨年一度だけロングキャンプで行ったことがあるが、その際は寄らなかった街並み散策を楽しむ予定だ。

ノーブルの場合、大人が2名乗車で自炊しながらでも水まわりの給排水をせずに ぎりぎり2泊まではいける。 一番ネックになるのはカセットトイレの容量だが、夜間はノーブルのトイレを使い 昼間は道の駅などのトイレも併用すれば大丈夫だ。

 

現在は 22:30 。 この時間では四国フェリー(宇野‐高松)の最終便には間に合わない。 自走で瀬戸大橋を渡るしかルートはない。

瀬戸大橋を渡る際には風に注意が必要だ。 瀬戸大橋は瞬間風速25mで通行止めに成るそうだが、天気予報で風速5m程度なら自家用車は勿論のこと貨物トラックですら何の障害もなく すっ飛ばして渡ってゆく。 ところがキャブコンではこの5mですら結構な恐怖を感じるし、7~8mとも成れば危険すぎて渡る気がしない。 それは地域の天気予報の風速と瀬戸内海上空の風速は倍ほども違いがあるからである。 天気予報で7~8mを示しているなら、そんな条件で瀬戸大橋を渡れば自殺行為だ。

 

以前に、瀬戸大橋を四国側から本州に渡るために使った際に、まだ足回りはノーマルのままで、時々風が吹いては止みしていたが さして強くも感じなかったし、ゆっくり渡れば大丈夫と楽観して渡ってしまった。 ところが 橋を渡り出してから その考えが甘かった事を痛感してゆくのである。

陸地に近いうちは海抜も それほど高くないこともあり 風に揺すられながらも渡っていけた。

橋を1/3程渡った頃から海抜も高く成り(最高は海面から93m)横風が強く吹き抜けてゆく。 時折 突風も混じりだして その都度ノーブルは大きく揺すぶられ 真直ぐに走る事すら出来ないし、一番恐怖だったのは横転するかもと感じるほどに車体が揺すぶられたことだ。

瀬戸大橋を渡ったことがある方ならご存知だろうが、この橋の欄干は高さが低すぎて もしも風にあおられて横転した場合には車ごと瀬戸内海にダイブしてしまいそうな構造なのだ。

恐怖心からアクセルを緩めて40km/hくらいまで落としていたかも知れない。 そして横を抜き去る車からすれば、ユサユサと揺すられて走るノーブルは「おー、おっかねー、あいつ大丈夫か・・・」とさえ思われていたのかも知れない。

それでもノロノロと我慢して走り本州側に渡りきったが、本土の高速に入ると途端に風は収まりホットしたと同時にドッと疲れと冷や汗が出たものだ。

 

今日は、やや風を感じるものの そう強くもない。 慎重を期してネットで天気予報を調べたが安全に渡れそうだ。

 

地方都市の夜の道路は空いている。 順調に市内のバイパス線と高速道路を乗り継ぎ、

瀬戸大橋へ・・・ 

前述で瀬戸大橋恐怖体験を記したが現在は足回りが違う。 ノーブルにLTコンフォートサスを組み込んであるのだ。

このLTコンフォートサスだが、高速道路の直進性・横風による揺さぶり、コーナーリング性能、サードシートの乗り心地の向上 が得られる。 ※カムロードベースで足回りがノーマルのキャブコン車には、安全性の向上面からお勧めします、価格は工賃込みで9万円程度です。

 

瀬戸大橋を渡ってゆく。 風もさほどではなく時折小さく揺すられるがLTコンフォートサスのおかげで一切の恐怖心を感じないまま80km/h巡航で渡り終えた。

 

高松道を東進してゆく。

高松市を通過する頃から運転に疲れを感じてきた。

「あー、疲れてきたなぁ」

「少し休憩すれば・・・」そう促されたが、止まったらもう寝たい気分だし 気合と集中力で一気に徳島入りすることにした。

こんな時に助かるのが補助席の収納BOXに いつでも常備してある眠気覚ましのブラックガムだ。 このガムには僅かだがカフェインが入っているらしく、噛むと頭がすっきりしてくる。 ガムを二粒口に放り込んで、徳島入りした。

 

00:40、今日の車中泊地「徳島自動車道・松茂PA下り線」に到着した。

初めて利用したが、まだ新しい施設で綺麗だった。 レストランもなく、トイレ休憩のためだけのPAなのでそれ程多くの停車スペースは無かったが、今日が平日で夜遅いこともあってガラ空きだった。

大型トラックが3台停まっていた。 うち1台はエンジンを掛けたままだ。

ガラガラとトラック特有のエンジン音が聞こえてくるがノーブルのリビング内は思った以上に静かだ。 このキャンピングカーは なかなかの防音性を備えている。

 

カーテンとロールスクリーンを閉めると完璧にプライベートな空間に成る。

寝酒を少し飲んで、寝心地の良いベッドルームに入ると 仕事の疲れからすぐに眠ってしまった。

 

・・・朝方に目が覚めた。 昨夜は真っ暗で辺りが見えなかったし「どんなものか」と、妻を起こさぬ様に そっと車外に出てみた。

 

西の空にくっきりと浮かんだ月がノーブルを見下ろしている。

f:id:ZiLNoble:20150929053224j:plain

 

そして、東の空は これから朝日が昇り始める前の景色だった。

f:id:ZiLNoble:20150929053850j:plain

 

 

綺麗な紫色の空を見つめながら、これから始まる徳島観光に期待が膨らんでいく・・・・

 

(つづく)

 

参考=撮影機材(PENTAX K-5・TAMRON 28-75mm/F2.8)