RVパーク「ゆばら湯っ足り広場」に2泊3日、キャンプ 2日目 のれんの町 ”勝山”
以前にテレビで知ったのだが、勝山の町並み保存地区は「のれん」で有名とのことだ。 そんな町並みにも期待をしている。
「中国勝山」の駅前から続く商店街へ歩いていくと、田舎町ならではの商店街の雰囲気はあるが町並み保存地区と言うほどでもなかった。 のれんが掛かったお店も在るが、ない店も在るし・・・
更に少し進むと交差して別の商店街が在った。 おお、いいねぇ!
白壁の旧家が建ち並び、正にこの雰囲気こそ町並み保存地区だ。
軽自動車同士がすれ違うのにちょうどいい道幅の道路は石畳で、一直線ではなく隣を流れる旭川に沿って緩やかに蛇行していた。
ここ勝山には勝山城跡も在って古くから栄えてきたそうで、道の両側には白壁の歴史を感じる商店が並ぶ。 そして お店ごとに特色ある「のれん」が玄関を飾り、夏の風が 柔らかに のれんを揺らしていた。
のれんは店の顔。 きっと思いおもいのメッセージを込めて作られているのだろう。
こうして毎日軒先を飾っているのだから、風に吹かれ雨に打たれ、日差しをあびては少しずつ傷むはず。 きっと5~6年ごとには新調しているのだと思う。
可愛い郵便局を発見! のれんも「郵便ポスト」の柄だ。
それにしても「あー、あぢーぃ、休憩したいよー・・・」
日中の暑さもさることながら、野球観戦で完璧に熱せられた身体は年甲斐に きちんと応えるかのごとく「ちょっと休憩させて」と要求していた。
駅前にも喫茶店は在ったが、もっと雰囲気の良い店がいいと通り過ぎてきた。
すぐに見つかると思っていたが、うーん どこか良い店は・・・・ あったー、ここいいね!
隠れ家っぽい感じが興味をそそって、妻も気に入ったので入ってみた。
トンネルの様なエントランスを抜けると、古民家を改装したカフェの中庭に出た。 このスペースもいい雰囲気だ。
続く母屋に入ると、レジが有り ここで注文するシステムだ。
店主は若くて可愛らしい女性で、なんとこの地が気に入ってアイターンしてきてカフェを始めたそうで、クーラーの効いた店内には女子同士のお客さんが数組居て賑わっていた。
涼しそうであったが、静けさも ほしかった自分たちは石積みの古い階段を下りて川沿いの誰も居ないテラス席に座った。
旭川の流れを観ながら、注文したアイスレモン珈琲で乾いた喉を潤した。
うーん、はじめての味は まずまず美味い。 何より雰囲気が最高だし、勝山に来たら次も立ち寄りたい。 ちなみに店名は「かぴばらこーひー」です。
朝から昼まではお天気であったが、午後の3時を過ぎると雲行きがあやしい。 どんよりとした空の様子から、今にも雨が降ってきそうな感じだ。
そう思っていたら ポツン ポツン と雨が降り出した。
傘など持たずに来たので、頭のいい人なら このタイミングでキャンピングカーに戻るのだが、酒蔵がどうしても気になって急ぎ足で向かった。
白壁が重厚な酒蔵店の のれんを潜ると、タイムスリップした感覚になった。
とっても古い酒蔵で、重厚な、そして日本人なら いや外国人だってきっと「自然と心が落ち着いてくる」 そんな素敵な景色にグッと心が引かれた。
ガラガラガラ・・・
戸を開けて店内に入ると、日本酒好きにはたまらないであろう地酒がオシャレなレイアウトで並ぶ。
写真を撮ってもいいですか? どうぞどうぞ。 快く撮らせていただけて、カメラが趣味の自分には有難かった。 と言うのも断られる事もよくあるからだ。
自分は下の写真一番手前に写る 水色のガラス瓶の「9=ナイン」と言う生冷酒を買った。
お店の方との会話が弾んだ。
すると、店主は女性で、先代から店を継いでから試行錯誤して新たな酒を開発したとのことで、この「9」と言う日本酒もその ひとつだそうだ。 今日はお店には顔を出していなかったが一度会ってみたいなぁ。
保冷剤はどうしますか。 いらないです。
えっ? 冷やしていないと直ぐに味が落ちますから・・・
車に冷蔵庫が付いてるんですよ、キャンピングカーで来たんです。
えー、キャンピングカーですかぁ・・・・
外はいつの間にか ざんざん降りだ。 しばらく店の中で雨宿りさせてもらう。
すると若い男の店員さんがスマホで天気を調べてくれて「じきに止む」とのことで、雨脚が弱まった隙にノーブルまで戻った。
本当はもっとゆっくり勝山を観て回りたかったが、天気もこんなだし、自分は珍しく早起きしてカメラ遊びで疲れてきたし、ここいらでRVパークに戻ることにした。
さっき行った酒蔵の横をノーブルで通過した。
ここのお酒ですが、この後に晩酌で飲んだのですが、じつに美味い地酒なので 日本酒好きの方には お勧めします。 後で酒蔵のHPを拝見したらレストランもされているそうで、次には行ってみたいです。
備前酒蔵公式HP → http://www.gozenshu.co.jp/
雨の中、ノーブルで国道313号線を旭川に沿って北上する。
町を出る前に国道沿いの「マルイ勝山店」と言うスーパーで夜食を買った。
ここが「ゆばらRVパーク」からは一番近い店だ。 ※湯原温泉からは車で30分です。
キャンピングカーは贅沢品だ。
今年はお陰様で自営業が繁盛していてノーブルに乗る機会が減っている。
乗らずにいれば宝の持ち腐れ。 黙っていても税金と自動車保険と車検費用に駐車場代が掛かってくる。 だから乗れずにいる今年は贅沢品であることを痛感している。
でも、こうしてキャンプに出ればお金は それほど掛からない。
交通費だって高速代は普通車と同じ。 デカい図体のわりには燃費も 7km/Lも走るし、食費は掛からない。
道の駅や観光名所のレストランで食事したり、キャンピングカーの中で自炊すれば お金は掛かるのだが、これは家に居ても同じこと。 そう考えれば食費が掛からないのがキャンピングカーのいいところだ。 ホテル代も掛からないから旅に出るからと言って予算を考なくていいし、遠出はしない自分には お金の心配は必要ない。
・・・訂正します。 妻的にはキャンピングカー遊びだってお金は掛かるそうです。
まあ、そんな感じで贅沢品なことは間違いありませんが、一番のいいところは満足感だ。 こんなにも楽しくて面白いことが自分たちは味わえる。 それが何より特別な満足感だ。 そして家族と過ごす「大切な思い出の時間」は架け替えのない宝物に感じるのだ。
続く・・・
撮影機材 =(PENTAX K-5・PENTAX-DA 18-270mm)
RVパーク「ゆばら湯っ足り広場」に2泊3日、キャンプ 2日目 野球観戦と かわいい猫の駅長さん
現在時刻は AM 08:30 だ。
早朝散歩は気持ちがよかったが、天気予報ではこれから33°Cまで上がるとのことで、すでに暑くなりはじめている。
今日は天気もいいし、RVパークを出発して遊びまくろう。
RVパークに隣接している(湯原振興局が入る)木造の校舎をカメラに収めたくって立ち寄った。
建造してどのくらい経っているのだろう。 戦前から かも知れない。 注意して見ると二階の窓に煙突の穴を塞いだ跡がある。 自分も小学生の頃は石炭ストーブだったなあ。
現在は分庁舎として機能している。 歴史ある校舎を今でも こうして利用しているから素晴らしい。
RVパークを利用する人は受付けしに必ずここに来るので、その際にはじっくりと古き良さを味わってほしい。
昨日RVパークの受付けの際に知ったのだが、今日は真庭市で中国地区公務員スポーツ大会があるそうで、球技や武道の競技会が開催される。
公務員さんの労連が毎年開催しているそうで、会場は持ち回りで その都度変わる。
今日は軟式野球の試合もあるとのことで、自分は野球観戦が好きなので ぜひ観に行きたい。
その後から勝山の街も観光する予定だ。
野球を観戦したいが日焼けにめっぽう弱い色白の自分には、夏の炎天下では長袖のシャツが必要だ。 それから帽子も欲しい。 準備もしてこなかったから これから着替えを買いに出かける。 帽子は どうせだから麦わら帽子を買おう。
服を買いに町まで出る。
湯原温泉から国道313号線を ZiL Noble で旭川に沿って南下する。 山間に流れる旭川と緑豊かな田舎風景。 高い車窓からの眺めは最高に気持ちがいい。 30分ほど走ると勝山の町に着いた。
勝山の町を走っているが洋服が買えそうな店がない。 とりあえず着れればいいから「ファッションセンター・しまむら」なんかでいいのだが、田舎だからそんな店すら見つからない。 すると国道沿いに「コメリ」が在ったので寄ってみた。
※コメリは関東ではあまり見かけませんが、西日本には よく在るホームセンターです。
コメリだから作業服はあったが、さすがに着たくない。 二人の麦わら帽子だけ買って、レジで「近くにショッピングモールは在りませんか」と訪ねると、国道181号を東進すると在るとのことで、再びノーブルで服屋を探しに走る・・・
言われた方向に走ってきたがショッピングモールが見つからず米子道と重なる「久世IC」まで来てしまった。 景色は ど田舎すぎるし こんな所には絶対に在りそうもない。 店員さんは「国道を行けば在ります・・・」と言っていたのだが。
Uターンできるポイントで折り返す。
ノーブルは図体のデカさとは反対にとても小回りがきく。 これまでも道を間違えたり狭い道に入り込んで やむを得ず反転したことが幾度かあったが、そんな時には有難く感じる。
しばらく走って、行きで通り過ぎてきた分かれ道を左折すると「ゆめタウン」と言う大きなショッピングモールを見つけた。
まったく行ったり来たり、適当な性格だから遠回りばかりしてしまったが これもまた楽しいドライブであった。
ショッピングモールは結構広くて ここで洋服を買ったり食事も済ませた。
お昼頃に ようやく球場に着いたら、丁度 第2試合が始まるところだった。
自分の知っているチームが出場しているはずもなく、とりあえずのチームを応援することにした。
試合開始、プレーボール!
自分は野球ファンで関東に住んでいた頃は よくジャイアンツ戦を応援に行った。
今日はアマチュア試合だが、久しぶりに観るから楽しみだ。
相手チームのピッチャーはなかなかいい球を投げる。 打つのは大変そうだ。
バックネット裏から。
ピッチャー投げました。
カキーン
いいぞー、どっちも頑張れーっ。
野球は5回ウラまで観戦したが、暑さが はんぱなかったのと時間的なこともあり勝山観光に切替えた。
湯原振興局で教えてもらった勝山文化センター駐車場にノーブルを置いて、趣味のデジイチを首に下げて ぶらり散歩に出掛けた。
※キャブコンクラス以上のキャンピングカーは広くて無料のこちらの駐車場がお勧めとのことでした。
はじめに「中国勝山駅」に行ってみた。 白壁の立派な雰囲気ある駅舎だ。
この後に行くのだが、ここ勝山は古い町並み保存地区が在って観光客を呼んでいる。
駅も町並みに合わせたデザインだった。
駅舎に入ると、なんと かわいい猫が一匹 しっぽをパタンパタンと振りながら寝ころんでいる。
もしや猫の駅長さんかなぁ!
きっと いつものことの様で、居合わせた地元の人は気にも留めていない。
よっしゃー、にわかだが ”撮り鉄気分”で列車をカメラに収めよう。
時刻表だと列車はもうすぐ来る。 試し撮りをしながら露出や構図を決めて列車を待つ。
電車は一発勝負だから難しいが、下手っぴーなカメラの腕前を少しでも上達させるには いい練習になる。
ディーゼル機関を鳴らしながら列車が入ってきた。
息を止めて脇を締め、シャッターを切る。
連続写真でどうぞ。↓
人が電車に乗り込み、出発するのを猫駅長が見送っていた。
う~ん、露出は もうひと絞り分 明るい方がよかったかなぁ・・・
でも、自己満足な写真が撮れたからよかった。
中国勝山駅を後にして、「勝山町並み保存地区」の商店街に向かう。
途中でカフェタイムを取りたい。
以前にテレビで知ったのだが、勝山の町並み保存地区は「のれん」で有名とのことだ。 そんな町並みにも期待をしている。
続く・・・
撮影機材 =(PENTAX K-5・PENTAX-DA 18-270mm)
RVパーク「ゆばら湯っ足り広場」に2泊3日、キャンプ 2日目の朝
昨夜このRVパークを利用したのは我が家のノーブルだけだった。
仕事の疲れもあったし寝心地抜群のベッドで ぐっすり眠れた。
RVパークの脇には市道が通っているが、夜から朝方までは車がまったく通らなかった。
おかげで静かな夜を過ごせた。
いつもは寝坊するのだが、今日は珍しく朝早くから目が覚めた。
現在の時間はAM 05:30だ。
ベッドで寝ている妻はノーブルに残して、一人で趣味のデジタル一眼レフカメラで写真を撮りに行くことにした。
ここに着いてから、コイン式の外部電源のおかがでルームクーラーはサブバッテリーを気にせずに使い放題だ。
とにかく今年はサブバッテリーを過保護にしている。 と言うのも、サブバッテリーの寿命は使い方次第で変わるようなので、なるべく伸ばしたくて現在は長期実験中なのだ。
具体的にはルームクーラーやドライヤーを使う際には、外部電源を繋ぐか、あるいはエンジンをアイドリングで運転してオルタネーターで発電しながらの条件にしている。
結果が解ったらこのブログにてご報告したい。
以前は家庭用掃除機を車内でも使っていたが、サブバッテリー温存のために小型のダイソンを購入した。 お値段は張ったが なかなか性能がいいので家の中でも毎日活躍している。
早朝の公園を散歩しているのは自分一人きり。
腕を大きく伸ばして澄んだ空気を胸いっぱいに深呼吸する。
うーん、気持ちがいい。
山を切り取ってみた。
目に映る全てが 素晴らしい被写体だ。
※写真をよく見ると右奥に我が家のノーブルが映っています。
今度は上流を臨む。
川の表面に霧が立ちこめていた。
この現象は ここ湯原ではよく見ることができる。 川に温泉が注いでいるために空気との温度差により起きる現象だ。
ちなみに映っているキャブコンは愛車ではない。
自分はRVパークを利用したが、この他にも もう1台 キャブコンが河川敷でキャンプしていた。
河川敷の駐車場は無料だが、旅館に泊まったお客さんの車で いっぱいだったから、きっとそれなりに音とかは気に成るかもしれない。
河川敷に下りると絶景が待っていた。
息をのむような美しさとは、こんな時に使うのだろう。
なんて綺麗なんだ。
透き通った水に映っているのは、川の流れに揺らぐ川藻と対岸の木々。
そして薄っすらと霧が漂っていて、生まれて初めて見る景色が私を猛烈に感動させてくれている。
川辺に咲いていた花を写してみた。 こんな時、花の名前も知らずに無知な自分にはあきれるが、生き生きとした鮮やかな色の花弁が心を癒してくれる。
川辺で10分程 写真を撮っているうちに、霧はスーッと消えていった。
ノーブルを出発して僅かに15分程だった。 早起きは三文の徳と言うが、いつもは寝坊助なのに 今日は本当にラッキーだ。
途中から川沿いの温泉街を散策する。
「温泉薬師堂」と「油屋」、温泉情緒を味わいつつ歩く。
「寄りそい橋」
あたたと訪ねた 湯の町は
そろいの浴衣に そろいの心
明日のことは 言わないで
ふれあい惚れあい 寄りそい橋を
渡れば灯りも 滲んでゆれる
あなたがそばに いればいい
立ち並ぶ温泉旅館街を過ぎると無料で入れる「砂湯」が在る。
砂湯と言っても砂風呂ではなく、川沿いの雰囲気のある露天風呂だ。
天然の温泉が砂を撒きながら湧き出ているところから その名が付いたそうだ。
朝から男性が数名利用していたので写真は撮らなかった。
更に奥まで進むと湯原ダムがそびえ立っていて、ダムの向こうには満々と水をたたえているのかと思うと水面はどのあたりなんだろうと想像したりした。
残念ながら途中でフェンスが在り、ダムの直下までは行けなかったが、放水部を望遠いっぱいで収めた。
迫力が伝わったでしょうか。
電灯とオートバイを入れて。
ダムの写真を撮って、行き止まりから戻りながらデジタル一眼レフカメラでの撮影を楽しむ。
さっき見た「寄りそい橋」も、行と帰りでは違って見える。
かわいい花が咲いていた。
川辺に下りると鏡のように美しい川面を観ることができた。
自分よりも10歳くらい年配であろうご夫婦も散歩にきていて挨拶を交わした。
「おはようございます、凄く綺麗で感動しますね」・・・
そんな会話をした。
この写真はどうなっているか解りますか?
答えは下の写真を見れば解ります。
透明な水に深い山の緑が映り込んで、引き込まれる様な美しさだった。
川面を揺らす波紋が。 ・・・きっと何かが住んでいる。 カメさんかなぁ。
思う存分に美しい旭川をカメラに収められて満足した。
クモの巣すら自分には美しい被写体だ。
赤い橋の上から、赤い橋を写す。
朝見る提灯も これまた風情なり。
湯っ足り広場に戻ったのは AM 7:50 だった。
なんと2時間半近く写真を撮って遊んでいた。
こんな遊び方ができるのも、流れる時間に合わせて予定を組めるキャンピングカーがあるからだ。
ノーブルに帰り さっそく妻に撮ったばかりの写真を見せて自慢する自分が居た。
「ねえ見て見てぇ・・・」
まったくいつまでたっても子供のままだが、キャンピングカーで遊んでいと童心でいられるし、だからこそ日頃のストレスが発散できる。 自分も妻も、今日は家で留守番の88歳の母も、我が家はみんな ZiL Noble に病みつきだ。
さあ、これから勝山観光に出掛けるとしますか。
撮影機材 =(PENTAX K-5・PENTAX-DA 18-270mm)